08/10/05 18:25:28 DYGq0P/Q
来週のユーロドルは大きな転換期を迎えるだろう。
週末のEU会合で改めてユーロ圏が将来の増税やインフレにつながる政策に消極的であると確認された。
一方、米国は雇用と経済の悪化を食い止めるためにあらゆる手段を講じる意志を明確にしている。
そこで米貿易赤字に焦点が行くわけだが、
米国のとどまるところを知らない貿易赤字は雇用と所得を奪ってバランスシートを悪化させている。
貿易赤字を改善させるには
増税や預金金利引き上げなどで消費を抑えるか、消費をそのままに輸出額を増やすかのどちらだが
米国政府とFRBは後者の道を選択している。
債務の限界点を迎えた米国経済に対して
あらゆる手段を講じると明言している米国に残された道は唯一ドルを下落させるしかない。
そしてユーロ圏はそれを容認するしかない。
来週はFOMC議事録と米貿易収支の発表がある。
ここで
FRBは低水準の実質金利をしばらく維持する意志があること
米国の貿易赤字が巨額な水準にあること
が確認されるだろう。
同時に雇用統計大幅悪化も蒸し返されてドル高の勢いは完全に静まるだろう。
ユーロ圏のファンダメンタルズであるが資本主義の信念を貫いている感じがする。
ただし影響の大きすぎる大手銀行は潰さないと発言していたので過度に心配することはないかと。
相場というのは不安のピークに底をつけて楽観のピークに天井をつける。
状況が良くなったときにはすでにユーロはかなり買われているのだ。
今は不安のピークだろう。
米国は強いドルを放棄している。
ドル円の見通しも同じくドル安方向だ。
今まで日本人が米国人の雇用を奪い続けていたのは事実だ。
これからは
米国人に過剰消費させて太らせるのではなく君達自身が消費して太らなければいけない。
今後、大幅な円高ドル安によって円の購買力は高まるが
それはきっと君達の消費活動を後押しするだろう。