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三菱重工、米で3基目の原発受注 数千億円規模
三菱重工業は7日、米電力大手のドミニオンから原子力発電所の建設の受注が内定したと発表した。
バージニア州のノースアナ発電所3号機向けに、出力170万キロワット級の大型加圧水型軽水炉を建設する。
同社が米国で原発を受注するのは3基目。
ドミニオンが採用を決めたのは最新型の「US―APWR」。国内向けに開発した「APWR」をベースに米国の安全基準
などに対応させた。受注額は明らかにしていないが、数千億円の見通し。三菱商事も資金調達面などで支援する。
ドミニオンは当初、日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック連合の次世代沸騰水型軽水炉「ESBWR」を
採用する方針だったが、開発の遅れなどから選定し直していた。US―APWRは設計が保守的で、導入リスクが低いと判断したとみられる。
三菱重工は2007年、米ルミナント電力から大型のPWR2基の受注が内定。テキサス州に建設する準備を進めている。
ルミナントに加え、ドミニオンからも受注内定を得たことで、他の案件の受注にも弾みを付けたい考えだ。
米国では現在、約30の原発新設計画があるが、金融危機の影響で電力会社の資金繰りが悪化。
電力需要が伸び悩んでいることもあり、最近は停滞感が強まっていた。
原発建設には巨額の費用がかかるため、政府保証も含めた資金調達が実現のカギを握る。
三菱重工の案件は米政府の融資保証を受けていないため、内定した受注が実現するには、
電力会社の資金調達が課題になりそうだ。