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ペプチドワクチンを用いた3技術を条件付き承認―高度医療評価会議
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厚生労働省の「高度医療評価会議」(座長=猿田享男・慶大名誉教授)は7月23日、
がんに対するペプチドワクチンを用いた9つの技術評価を検討し、そのうち3技術を
「高度医療評価制度」の対象として条件付きで承認した。
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条件付きで承認されたのは、▽個人に適切なワクチン選択技術を用いるがんペプチドワクチン療法
▽大腸がんに対するペプチドワクチン療法▽進行食道がんに対するペプチドワクチン療法―の3技術。
「個人に適切なワクチン選択技術を用いるがんペプチドワクチン療法」は、再発前立腺がんと神経膠芽腫を
適応症として、1月に久留米大附属病院が申請していた。同会議は、適応症を再発前立腺がんだけに限定した上で、
患者や家族などへの説明文書を修正することなどを条件に承認した。
「大腸がんに対するペプチドワクチン療法」は、山口大医学部附属病院が4月に申請した。実施体制や倫理的な
観点からの評価は「適」とされたが、「治験の計画に活用できる臨床データを取得する観点から、高度医療実施計画の
目的や方法を再検討すること」や「引き受け企業など、薬事承認を取得するまでのロードマップを明示すること」などが
必要と指摘された。
「進行食道がんに対するペプチドワクチン療法」は、山梨大医学部附属病院が4月に申請していた。
がんペプチドワクチン療法は国内外とも未承認で、現時点では有効性や安全性の評価が定まっていない。
同会議が国内外とも未承認の医薬品や医療技術を用いた技術を評価するのは初めてで、継続的にその
基準などについて検討していた。厚労省の担当者は、「考え方がある程度まとまったために評価を行った」としている。