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関西ティータイム 「ハナ」をよろしく オオサカフ カヨコ 71歳
昨年の夏、夕方に犬のハナを連れて散歩中のことだ。
近所の子どもたちの花火の音に驚き、ハナは手元から離れ、走り去った。
1、2日と待ったが、帰ってこない。車の事故に遭ったのではと心配したが、
「犬は遠くからでも帰ってくる」という話もあるので、あきらめずに待っていた。
半年を過ぎたころ、隣町の知人から電話があった。
大阪市内から近所に最近引っ越してきた人の家に、ハナによく似た犬がいる。
名前を呼ぶと、飛んできたという。
早速行って、「ハナ」と呼ぶと飛びついてきた。
その家の小学生2人が目を潤ませながら、こちらを見つめていた。
家族の方と話しているうち、ハナはいつの間にか小屋に戻っていた。
顔だけを出し、潤んだ目で私を見つめている。
迷っているハナの気持ちが痛いほど伝わってきた。
私は思い切って、皆さんに「よろしく」とお願いして帰ってきた。
「ハナ」…無事でよかったね(´Д⊂