08/09/25 23:29:29 0
>>510の続き
俺が高校3年の秋、父親が肺がんで死んだ。
正直、親父の事は大嫌いだったんだが、俺は涙が止まらなかった。
お母さんも同じく、葬式が終わって何週間か経っても
元気なく、ソファーでボーっとする事が多くなった。
心配になった俺はある日、お母さんの隣に座って
「高校を出たら上には行かず働く」事を告げた。
お母さんはビックリした顔で「大丈夫だからあんたは心配しないで」
と言ったけど、「お母さんが心配だから」「俺が頑張るからと」
とちょっと泣きながら告げた。
お母さんは泣き出して俺をギュッと抱きしめてきた。
俺も軽くお母さんを抱きしめた。
「ありがとう」と言ってお母さんは俺を強く抱きしめた。
お母さんの顔と俺の顔が、ほっぺたとほっぺたが密着した。
「大丈夫、○○が心配しなくても大丈夫」
そう言ってくれて、俺とお母さんはしばらく抱き合ったまま過ごした。
俺はちょっとドキドキしてきた。心臓の鼓動が早くなった気がした。