09/02/19 20:31:47 0
>>206
ウチのアホ親父は、祖父の遺産が手に入ってからおかしくなったよ。
金づるともしらず、女がよってくることに勘違い。遊びまくるようになった。
体面ゆえか手は上げなかったけれど、母には暴言を吐いたり無視するようになった。
母は離婚しようとするけど、暴力もないし外面がいいから周りに止められた。
母もキッチンドランカーになってしまって、すっかり家庭は荒れてしまった。
兄二人は大学に行ってさっさと出て行ったけれど、残った私は毎日
酔った母の相手をしなければならなかった。たまに父が帰ってくるとそんな母を気遣うどころか
蔑み、よその女を自慢した。
そんな生活が６年続き、私ももうすぐ解放されると希望を抱いていたころ、父の体は
ボロボロになっていた。もともと医者嫌いで自分の健康に根拠なく自信を持っていた父は
体調が悪いのを年のせい、疲れのせいとごまかしていた。とうとう、父はガンにかかった。
救急で担ぎ込まれた病院で告知され、父はパニックに。理性が吹き飛んだのか、家で泣き喚き
物を投げ、母や私に暴力を振るうようになった。家の中がめちゃくちゃになり、私と母は逃げ出した。
その後、離婚の話も進まないまま、父は死んだ。聞くところでは「手術は怖い」と嫌がり
あろうことか祖父の遺産を民間療法や祈祷師なんかにつぎ込み、散財。
最初の発見時はまだ希望はあったはずなのだが、次に病院に担ぎ込まれたときは完全に手遅れ。
「友達」も「女」もだれも助けるものなく、病院で吐き気に苦しみながら孤独に死んだらしい。
母は、死んでから思い出の中の父が美化されているようで、逃げたことに罪悪感を持っているらしいが、
私はざまあみろ、という感情と、それに対する自己嫌悪が同居している。