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一方、スマートフォンについてもドコモは積極的だ。
同社はiPhoneの販売権を逃して以降、この分野で後れを取っているが、
国内初のAndroid端末である「HT-03A」や、「T-01A」を始めとする多数のWindows Phoneラインアップの投入、
さらにはRIMの「BlackBerry Bold」を拡販するなど、今年はスマートフォン重視の姿勢をさらに強くした。
またiPhone 3GSの好調ぶりに経営陣は神経をとがらせており、
山田社長が会議で
「なぜ、うち(ドコモ)のスマートフォンはiPhoneに負けるのか」
と檄を飛ばすことが度々あったという。
このようにドコモはスマートフォンを重視してはいるものの、Appleとソフトバンクモバイルの「iPhoneタッグ」に結局は勝てなかった。
その原因の1つは“iPhone並みに魅力的なスマートフォンを獲得できなかった”ことにあるが、
一方でドコモが従来型の携帯電話ラインアップに配慮し、ソフトバンクモバイルがiPhoneに対して行ったほどの厚遇を、自社のスマートフォンに向けられなかったことも理由だろう。
ドコモは2010年、ソニー・エリクソンの「XPERIA X10」を筆頭に、魅力的なスマートフォンを獲得できる可能性が高い。
その際に、料金プランや販売施策において、iPhone並みの優遇や厚遇ができるか。ここがドコモにとって試金石になりそうだ。