09/10/09 20:00:36 hpmOhSVHi
いやー、久しぶりにいくつかのケータイの最新機種をちょっと評価するために触ってみたけど、予想以上にひどい状況でした。
特にタッチパネルのついた機種はひどかったですね。使いにくいどころか、使えない機能がある機種もちらほら。
まさに、料理は運ばれてきたけど、「あのー、箸はないんですか?」という感じで、機能は目の前に提示されてるけど、肝心の操作方法がない。仕方なく隠れている通常のボタンを出して、これまで通りの操作をするという具合。
それって売っていいんでしょうか?と思うものもありました。どこのどの機種とはいいませんが。
そこで思うのは、これって売りだす前に実際に誰か使ってみたりしてるんでしょうか?ということ。
それくらい、専門家評価(例えば、ヒューリスティック評価)以前のユーザビリティ上の問題が山積みになっているのが現在の日本製のケータイの現状だったりするようです。残念。
ねぇ、自分でちゃんと使ってみた?
自分たちで作ったものを実際に使ってみる。それって、ものづくりをする人たちが最低限やることなんじゃないんですかね。意図した機能が実際に操作できるかどうか。箸がなかったら料理が食べられないくらいのことは、やってみればわかるんですから。
いや、もしかしたらやってるつもりだけど、そもそも前提とする操作方法がおかしいのかな? いや、箸がなきゃ食べられないのがわからないという想像力のなさというのはいくらなんでもないでしょう。
大抵のメーカーさんって品質保証に関するISOを取得していると思いますが、そのあたりの検証はないんですかね。それとも、それは仕様だからスルーなんでしょうか。
いやいや、そんな検証うんぬんではなく、ちゃんと設計した人が自分自身がユーザーになったつもりで使ってみるのが先決でしょう。
そのタッチパネルでWebの閲覧できるの?
そのサムネイルが並んだ状態で必要な写真を見つけられるの?
そういう最低限、ケータイでやることができるかどうかを自分でちゃんと試しているんでしょうか。そんな疑問を感じるくらい、ちょっとまずい状況。なにしろ基本操作がおぼつかないのだから。
他人に評価をたのむ前に、自分たち自身で評価してみるほうが先決です。そうしないと絶対によくならない。自分たちで自分たちのつくったものに触れ、自分たちで頭を使って評価する。それをやらなければ、いくら他人の評価を聞いても、そんなの役に立ちません。
もちろん、ここで書いていることはケータイのデザインに限ったことではないはずです。
他にもおなじように迷走状態に陥ってしまったもののデザインはたくさんあると思います。