08/06/08 01:14:33 QUEvkXgB0
>>244ドリームシアターとシンフォニーX。両者は類似しているとは思わない。ドリームシアターはラッシュやフロイド等プログレッシブロックの重鎮からの影響を
受けながら、NWOBM以降台頭してきたヘヴィメタルとの融合を図った音楽性である。これは当時のシーンに大いな衝撃を与え「プログレッシブメタル」という知的で深遠な
音楽を築き上げ新たなジャンルの萌芽となった。所謂「始祖」としてそれに追随する他バンドにとってひとつの指標であるといえる。勿論その高い音楽性は評価に値し
”Image and Words""Awake""Scenes From a Memory"等々音楽誌に度々紹介される名盤を数多く産み出し、多数のフォロワーを輩出した。Andromeda,Sun Caged,Shadow Gallery、
Pos等の新進気鋭な近年のバンドがその代表である。(PoSは微妙に異なるが)
対してシンフォニーX。彼らはデビュー当時プログレッシブメタルの括りに入れられることが少なかった。マイケル・ロメオとマイケル・ピネーラはイングヴェイ・マルムスティーン
以降のネオクラシカルメタルの影響が色濃いスタイルを採用していたからだ。しかし、その当時から複雑に展開する楽曲構成と変拍子を取り入れたリズムセクションを採用し、後の
プログレッシブ・メタル・シーンの裏の帝王としての資質は充分に秘めていたといえる。皆さんは博識だと思うのでこれ以上歴史的経緯の言及は避けるが、シンフォニーXの現在の
音楽性はネオクラシカルメタル的なリックと、パンテラ以降のヘヴィなリフ形態、リズムチェンジの多い複雑な曲構成、パワーメタル的な疾走感など様々な要素を内包している。
これらを実によい塩梅でまとめあげ自己のモノに消化しているのがシンフォニーXの強みといえる。