10/03/26 23:55:44
アナリストらは2009年、ゲームビジネスが「不況に強い」という見解から距離を取った一方で、
以前から鋭い意見で知られるある業界ウオッチャーが、この従来からの見解に対し強く反発
している。マリオシリーズの生みの親である宮本茂氏は、The Economistとの現地時間3月24日
付けのインタビューで、2009年の業界の売上低迷の原因は、財政的不安ではなく、ゲーム自体に
あると批判した。
「2009年にこの業界が2008年を超える売上を達成できなかったのは、相対的に言って、十分に
面白い作品を作れなかったからだ」と宮本氏は通訳を介して述べた。「この業界には浮き沈みが
あるのが常ではあるが、ユニークでこれまでにない体験ができるテレビゲームを生み出している限り、
心配はいらないはずだ」(宮本氏)
宮本氏はまた、同インタビューでオンラインゲームについても触れ、任天堂が同分野の進出に
遅れているのは、同社が「オンラインゲームをしっかりしたビジネスにするため、十分な時間を
かける」ことを求めているからだと説明した。宮本氏はまた、同氏が今日までオンラインに焦点を
当てたゲームの開発に関与してこなかったのは、経営陣の姿勢によるものだけではないと認めた。
「だれもがオンラインでつながっていることで、非常にユニークなものを作る巨大なチャンスが
あるのは明らかだと思う」と宮本氏は述べている。「だが、わたしの仕事はできるだけ多くの人を
楽しませる努力をすることで、Wii所有者全員のことをオーディエンスだと考えている。もちろん、
当社ではオンラインでマルチプレーできる『マリオカート』のようなゲームもあり、インターネットを
利用する機会を徐々に増やしているところだ。それでも、わたしの個人的なフォーカスは、
インターネットに接続していない場合でも、人々が楽しめるようにすることである。これが、わたしの
最優先事項だと考えている」(宮本氏)
Game Spot
URLリンク(japan.gamespot.com)