08/11/15 21:25:26 UWQ94sve
>>601
そのブログサイトの前のほうの記事に、こういうのがある。
URLリンク(pocketnews.cocolog-nifty.com)
その中で筆者は、
> 私が以前勤めていた某家電メーカーではPbフリー半田になってからは
> 試作評価で熱衝撃試験を実施するのが必須条件でしたが、Pbフリー半田に
> 移行直後はノウハウも少なかったため、熱衝撃試験でボールの接合部に
> クラックが発生することもありました。
> MSはXBOX360の試作時に熱衝撃試験を実施しなかったんですかね。
> やってれば発売前に対策が出来てたと思うんですが…
と、いう指摘をしているんだよね。ごもっともな疑問だ。
実は、MS関係者が「欠陥は全部中国の工場のせいだ。MSに責任なし。」
という主張をしている。MSは製造を請け負った中国工場に何もかも
丸投げで、自分たちは(製造会社から見れば)お客なんだから、工場の仕事
であるはずの品質管理なんて何もしないのが当然だと言い切っていた。
これは、MSだけじゃなくてアメリカの会社の一般的な傾向で、
欠陥で社会的な非難を受けたときに、身を守るための予防的な措置なんだよ。
品質管理を自分でちゃんとやっていると、欠陥が出たときに「おまえの品質管理の
失敗だ」と訴えられる。品質管理を何もしないで中国に任せていれば、欠陥が
出たときに「中国が悪い。当社は信じていたのに裏切られました」という言い逃れ
が通用する。
つーわけで、当然、MSは熱衝撃試験なんて絶対にやるわけがない。
最近アメリカで流行の「チャイナリスク」も、実際には中国の工場の問題じゃ
なくて、アメリカ企業の設計不良が原因だったりする。「塗装から鉛が検出された。
中国工場が勝手にやった」といって玩具を回収した会社もあったけど、実際には
アメリカ側の設計不良で幼児に怪我をさせるような形状だったから回収せざるを
得なかったのに、たまたま鉛が検出されるものがいくつか見つかったら、回収の
理由としてそれだけを宣伝して「中国のせいで回収せざるを得なくなった被害者」と
いう演技をした。
この種のまやかしは、アメリカじゃ日常的だね。