09/05/24 21:05:28 vn2VReBY
>>507
>国内のギターキッズが国内のバンドに熱狂した時代
ギターキッズという言葉はともかく、グループサウンズやらフォークの時代には、海外の音楽
シーンに触発された邦人アーティストが登場し、彼らに触発されて始めた人も多いと思うよ。
時代の先端にいたような人たちが海外の音楽に接し、その情報を流したり、それを模倣する
ことで日本のポピュラー音楽シーン全体が変わり、そこへの参加者が増えた。
ただ一般大衆の音楽はまだまだ鎖国の時代。海外からは与えられるだけだった。
邦人アーティストのフィルターを通じて、歌謡曲モドキをバンド風にやるだけだった。
ビートルズの来日以来、海外の音楽に目を向ける人たちは確実に増えた。それに触発されて
バンドを始める人たちも。日本経済がピークに達した頃になっても、日本の著名バンドが
海外で活躍なんてことは殆どなかったが、海外の音楽を模倣するだけの時代は終わっていた。
90年代以降、ポピュラー音楽は世界的に多様化し、誰でも好みの音楽にリーチできるように
なったが、逆にメインストリームを失ったことで、新たに音楽を始めるキッカケというのは
失われてしまったと思う。情報の波に溺れた状態か。
多様化=選択肢が豊富な時代にあって少子化となれば、個人の嗜好のほうが強くなり、それ故に
なかなか意見の合う相手も見つからず、バンド自体が作りにくい状態。
デジタルが主流になってDTMみたいのが流行り、音楽やりたい欲求が自己完結してしまうのも
輪をかけているかな。プロに限らず、アマでもパーマネントなバンドで頑張っているという例は
少なくなっているね。いわゆる掛け持ち。
その結果、企画モノとかセッション的なものが常態化するので、主張やら訴求力の面でバンド
自体にパワーが足りないのは仕方ないかもね。