09/01/03 13:42:23 UULeV8JP
商売にするには商品のレベルだけじゃなく速さと適応力が必要だから別もんだよ
一応プロの世界に片足だけ突っ込んだ事あるけどいくら良い商品作れても
自分の好きなものだけをじっくり作りたい凡才がやってける世界じゃないと悟った。
一部の天才はそれでも客の求めるものを客の求める早さで仕上げられるんだけど
凡才は自我を捨てて客と会社の求めに必死で応じるのが精一杯。いやまだ精一杯やって
応じられれば努力として認められるやね。それにも応じきれず先輩の駄目出しと
客のクレームに青くなる日々。半年も経たずに会社で居場所失った負け犬です。
コツコツと良い物を作る職人になりたかったけど実際の現場は音楽業界の一部として
過酷な競争の中ですぐ結果出さないとたたき出される厳しい世界だった。
ミュージシャンも厳しいよ。目の前で仕上がった楽器を試奏しながらピタッと止まって
「これ3フレだけ音おかしいっすね」とか本来人間の耳じゃ聞き分けられるはずの無い
測定器レベルのミスをなぜか見破る。あとで検査すると確かにそこのタングの
食い付きが他よりちょっとおかしかったりして「誰だこの担当者!」となるわけですわ。
それが20代前半のタダ同然で使い捨てられる底辺スタジオミュージシャンのレベル。
当然上の人になると音に対する厳しさはそんなもんじゃない。レコスタから直電入って
「こないだのやつ3弦のチューニングが何か変っすよ」とか言われてその場で
これまた人間の手で本来感じ取れるはずの無いナットの微調整とかをして
セントレベルで合わせられないと信用されない。商売するのに信用なきゃ居場所無い。
トッププロはほんと凄かった。俺はそれを間近で見られただけ幸運だったと思うよ。