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すごく似ているマンガを知ってる。
高野文子『棒がいっぽん』収録の
「東京コロボックル」URLリンク(ja.wikipedia.org)
>マガジンハウス『Hanako』1993年230号-156号初出(全7回)、計15ページ
ファッション情報誌『Hanako』に、月1回・毎回2ページで連載された作品。単行本収録の際に扉絵が加えられている。
最終ページにいぬいとみこ『木かげの家の小人たち』(福音館)、佐藤さとる『だれも知らない小さな国』(講談社)を参考にしたと記されている。
主人公は赤羽生まれの女性コロボックル。2年前に落合に引っ越してきて、今は人間のヨータロー・ツボミ夫婦の家にこっそり間借りしている。
住まいはテレビの中で、豊富な電力を利用して台所もお風呂も電化されている。
米一粒がご飯一膳、おかずはヨータロー夫妻の食卓からこっそりいただく。仕事はツボミさんと同じ陸運関係で、オフィスもツボミさんの勤めるオフィスの、
置き忘れられた紙袋の中にある。アウトドア派の彼氏は同じ部屋の換気ダクトに住んでいて、カエルを狩って皮製品をプレゼントしたりしてくれる。
デートは畳のうえでの日向ぼっこや、洗濯機を使ったプール。ところがある日、ヨータロー夫妻は仕事をやめて田舎に帰ることになってしまう。
住む場所に困ったコロボックルは、彼氏とともに夫妻についていきそこで結婚、田舎での新しい生活を始める。
高野の「棒がいっぽん」はすごい短編集だけど、これも傑作だ。
惜しむらくは連載が短かった事か。
人んちのテレビの中にワンルームマンションの部屋があるのとか、発想が面白い。
メアリー・ノートン 「床下の小人たち」 は参考にしてないようだ。こっちで映画を作って欲しかった。