10/06/21 17:10:26 kIIP/vZM
この映画では多くの血が流れますが、作り物の血ばかりで、一滴たりとも本物の血は流れていないのではないでしょうか?
「空虚さ」を意図した演出だったのかもしれませんが、現代や、現代の若者の「空虚さ」を描こうとしたのなら、失敗だったのではないでしょうか?
それを描く以前に、製作側の「空虚さ」がスクリーンの裏側からぷんぷん臭ってきました~それはつまり、原作者の自己顕示欲や、監督の方向違いの創作意欲、製作委員会の強い利益体質といったものでしょうか~
突き詰めれば、監督の真意は、ただ好きなように撮りたかっただけ、参加企業の真意は、ただ儲けたかっただけということなのでしょう。
その自由は認めるものの、それをやるなら、他のテーマでやってください。
黒板に「命」と大書するような、さも「人権問題を取り扱っている」かのような映画でそれをやらないでください。
大人たちの欲望のために、小さな俳優たちをあたかも少年兵士のように利用するのはやめてください。
私にとってこの映画は、とても美しく装飾された「きれいな排泄物」のようでした。
パッケージには何やら美しいものを見せてくれそうな期待感をもちましたが、いざフタを開けてみると、鼻がモゲそうなくらいの悪臭が映画館を包み、やはり始まって10分で立ち去ればよかったと、時間の浪費を悔やんでいます。