10/03/10 12:39:45 ybBTfh5u
1970年版実写映画の良さはその時代に観た者でなければ判らんよ。
確かに新人だった石橋の演技は上手くないし時間をかけてじっくり丁寧に撮られた作品でもない。
しかし同時代を生きているからこそ共感できる時代の閉塞感や情熱が生々しく伝わってくる、
1970年版実写映画はそういう映画だ。
名作とまで言う気はないがあの時代に観た者なら伝わってくるものが判るだろう。
YouTubeに触りだけあるということだが興味がある人は全編見て欲しい。
あの頃にジョーと同じ世代だった人であれば何かしら感じ取れるところがあるはずだ。
「あしたのジョー」は時代と強烈にリンクした時代が生んだ漫画だ。
必須なのは迫力あるクロスカウンターシーンなどではなく矢吹丈や力石徹が生きるあの時代を表現することだ。
それ無くして「あしたのジョー」はありえない。長谷部安春監督はその点を十分理解していた。