09/06/13 23:06:34 C7eWYjCe
この映画、宣伝では「何のために働くのか」というフレーズが使われていた。
でも、見る限りそんなにその問いに対する答えが明快に描かれているとは思えない。
でてくるのは、お金でつながったせめぎ合い頑張ってる人物たち。
誰が善、誰が悪という構図では全くない。
何のために働くのか?とか聞いたら、アホか、と
とても相手にしてくれなさそうな人たちばかりだ。
ただ、守山だけは違う。最初に出てくる守山に何のために働くのか?と聞いても
「さあ、、行けって言われたから」としか返答しないだろう。
「派遣は人事部じゃなくて調達部が管轄なんすよ、俺たちは意思を持たない部品」
というニュアンスの台詞が象徴的。しかし、渡された400万でアカマGTを買い、
無表情に乗り回している守山は、なにか答えを持つに至った気がする。
つまり、何のために働くのか?というメッセージは、ひとつは守山の変貌に
答えを用意していたのだと思う。オーディエンスが例えば守山に
自分を投影することを期待する部分が製作陣にはあるんだろうなと。
ハゲタカHPでは「高良健吾はストーリーの大きな鍵を握る重要な役」という
表現があったと思うんだが、デモ集会を収めたりする役回りくらいで
そんなに重要なのだろうか?と思っていたが、守山の存在が
映画に託された重要なメッセージそのものの投影である、
ことに気がついて、納得した。
と、本日2回目の鑑賞を終え、考えていたワタクシ。
3回目はまたきっと違う印象を与えられるに違いない。