09/07/14 01:23:14 Ow/ZoA7B
この映画を見始めてしばらくして思ってたのは、「なんて、らしくない、やる気の無い刑事たちなんだろう。」ってことです。
そりゃたしかに伊野の両親にTEL確認したりして一見謎解きは進めてるけど、セリフが全然やる気ないですよね。
町つーか、村に来た時から。で、刑事2人自体が、また噛みあわないことこの上ない。
おなじみ2時間サスペンスドラマに出てくる、ストーリー説明を兼ねた刑事達からしたら、息が合わないにも程がある。
刑事っていうより、新聞記者ぐらいの活動ぶりじゃありませんか。(いやほんとのブンヤさんには失礼だけれども。)
で、誰かがしばらく前に書かれてましたけど、駅のホームで伊野に気付かないのは彼らには見えてないからだって。
この刑事達は、無免許の医者を有難がった村の人を見てる、いわゆる「一般世間の目」とか、「世論」とか言われるもの
の置き換えじゃないでしょうか?(メタファーとかいうヤツかな。)松重豊がしつこく責めるでしょ、いろんなセリフで。
年収二千万以上とってやがる、とか、皆さんおかしいとは思わなかったのか?とか、結局どこも治してもらってないでしょ、とか。
その通りなんだけど、それだけじゃ決してなかったことは、関わった人がそれぞれ判ってる。だから、だれも「刑事たち」に同調しない。
醒めた発言はするが、捜査に協力して訴えようとまではしていない。
かたや、「刑事たち」自身はどうなのか?なりはそれっぽく立派だが、実際には役に立たない人達。ほんとのことも見えてない。
監督はこの刑事達を登場させて、社会や国または「ここに住んでいない、よその住人の目」の冷たさをも訴えたかったのではないでしょうか。
また深読みで夜更かししちゃいましたw