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人気作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説「ゴールデンスランバー」が、堺雅人、竹内結子主演で映画化されることになった。
中村義洋監督が、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』に続き、三たび伊坂作品に挑む。
2007年11月に刊行され、山本周五郎賞、2008年本屋大賞、「このミステリーがすごい！2008」国内編１位など数々の栄誉に輝き、これまでに34万部を突破。
30社以上が映画化権の争奪戦を繰り広げた結果、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』の実績があるアミューズソフトエンタテインメントが獲得した。
堺は、『ジャージの二人』『ジェネラル・ルージュの凱旋』に続く中村監督とのタッグ。「原作を読んで、普通の人物がとんでもない事件に巻き込まれる面白さを感じた。
普通の人が、普通さを失わないまま普通じゃない事件を処理していく、“手の届く範囲”の面白さ。期待されている皆さんの思いに応えられるよう、精いっぱい走り回りたい」と意欲を見せている。
青柳の大学時代の恋人で、逃亡を手助けするヒロインの竹内も、『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』に主演した、いわば“中村組”の一員。
「本当に伝えたい思いが何ひとつ伝わらない、主人公とのかかわりに興味を持ちました」としている。
５月上旬にクランク・イン予定。舞台となる宮城県、仙台市の全面協力を得て、宮城でのオール・ロケになるとあって、堺は「仙台に長期滞在できるのも大きな魅力。
市内を清流（広瀬川など）が流れる100万都市なんて、いいですよね」と撮影が心待ちな様子。脚本も自ら手がける中村監督は、「この映画は、堺雅人と竹内結子がなかなか出会えない物語。
それにのっとり、『ジェネラル・ルージュの凱旋』で共演し、演技者としては恐らく相思相愛の２人を、なかなか会わせず、じらしてじらして撮影を進めていこうかと思っている」と企んでいる。
東宝配給で、2010年に全国公開予定。