09/04/02 01:30:27 Icennuji
完全に二律背反なことを言うけども、
①マンハッタンがいなくてはこのテーマは扱えない が、
②マンハッタンがいることでストーリーが破綻した 映画だった。
いくら人間らしい弱さを併せ持つ存在としてそれを描こうとしても、
人智を遥かに凌ぐ、この世界にありえてはならない力を持っていることに
変わりはないために、以降の全てがまさに「ジョーク」でしかない映画になってしまった。
(もしかしたら、それこそがこの作品の真意なのかもしれないが)
結局、全ては神(の力を持つもの)の意思次第じゃあないかと。
個人的には、似た内容の話なら「博士の異常な愛情」には格段に劣ると思うし、
テーマの明瞭さで言っても「ダークナイト」のそれに達してなかったと思った。
監督の構図の作り方は、いつもながらに非凡さを感じたけれど。