09/03/11 16:03:27 wV/Q/oNi
>>284>>286
だ・か・ら♪何・処・が・?
問題にしてるのは「白人が直接殺すシーン」が全く無い事、と
「史実に全く無いのに日本人が直接殺すシーンはある」という事。
今更「白人によるアボリジニ殺害」が全く無かったなんて大嘘をついても
誰も信じないから、流石に「殺してない」とはこの映画でも言ってない。
しかしながら白人が直接手を下すシーンはいじましい脚本努力wで回避しつつ、
卑怯な事に史実上全く存在しない「日本兵によるアボリジニ殺害」だけは
直接射殺させるシーンを、しかもクライマックスに持ってきてキッチリ描写する。
上陸した史実すらでっち上げて。
しかもヒロイックな演出と白人主人公は生き残ってハッピーエンドを迎えられる、
というご都合主義のエンディングの為に・・・
当時アボリジニを直接見た日本人は、居たとしても恐らく極々少数なのに
その日本人にトリガーを引かせてまるで史実の様に見せる。
それまでのシーンでは戦史史実を忠実になぞってきてるので、ここで一つ
嘘を混ぜられたら、歴史に詳しく無い人達はそれが「事実」だと信じ込んでしまう。
この映画を世界中で観る人達は誰もがオーストラリア戦の細かい情報を得られる
立場にあるわけじゃない。
「映画のクライマックスに日本人がアボリジニを射殺した」という記憶は残り、
「大戦中、日本人はアボリジニまで殺したんだ」という「事実」が映画を離れても
残ってしまう。
終盤近くまで真実・史実にそった背景を描いてる映画の最後にちょっとだけ
嘘を混ぜると、それも史実通りの事実だと錯覚させられてしまう。
これは手法としては単純だけど効果抜群の、明らかなプロパガンダだよ。