09/07/14 15:33:09 xWbtf3aC
>>636
ハンナは裁判官がひるむのを見てどう感じたか、したやったりと思っただろうか?
裁判当時は罪の自覚に欠けていたハンナだからこそ、裁判官への問いかけは素朴な疑問ってやつだろうと思う。
同じドイツ人として、どうかおしえてほしいという。
さすがに同じ問いを被害者のユダヤ人に向けることはなかっただろう。
文盲を克服してからは自ら関係資料を集め(原作より)
知識を得て罪の意識が芽生えたハンナは、不当な裁判だと思っていたときよりも、かえって苦しむことになる。
それでも、ミヒャエルとのやりとりは幸福感に浸れる楽しいひと時だった。
元看守たちのように過去に蓋をし、罪悪感から逃れることができた。
しかし当のミヒャエルから現実を突きつけられて絶望する。
真摯に過去と向き合ってみたかを確認したミヒャエルに対する答えが自死だと思う。
唯一の生存者に茶缶と金を償いとし、ミヒャエルに託したのは、「罪を罪と自覚した」という報せだろう。
ハンナは自殺で罪を許されようとは思っていなかったと思う。
実際ユダヤ人娘に許しを乞うたのはミヒャエルだった。