09/06/27 02:07:07 jxKuXcGD
うーん、保身ではないのでしょうか。そこは読み間違っていたのか。
するとマイケルの行動がよくわからなくなるんですよ。
文盲ゆえに抽象思考ができないとすると、重罪を本当に覚悟していたのかどうか。
保身でないとすると「やましさ」を感じる必要がないわけで、
どうして、面会に行かなかったのか。手紙の返事を書かないのか。
彼女の手紙を喜びながら足でけったりするのか。
彼のアンビバレントな感情は彼女が重罪を犯した人間だからというだけなのか。
ユダヤの学生が、彼女たちだけが犯罪者なのか、みんな悪いんじゃないか?
と言っていましたが、一部の人だけを悪者にして自分が免罪されたいという意志がドイツ人に
蔓延していることもあり、法曹界に入ろうとしている学生がナチ犯罪者と付き合いがあり、
擁護する発言をするというのはそうとうにやばいのではないか。
証言をしないことを決めて、開放されたように同級生とセックスしにいくところがありましたね。
そこで彼は正義よりも生活を選択したように感じました。
でもやっぱりそっちにも行けず、どっちつかずで悶々とするのがこの映画での特徴で、「もし」はありそうで、
ない、のだと思いました。
保身が第一で本人の意思うんぬんは言い訳ではないのかという気がするのですが、原作ではどうなのでしょう。