10/07/21 00:17:04
○資生堂が排出権購入 中国などから 化粧品大手で初
資生堂が二酸化炭素(CO2)の排出権を中国などから購入していたことが20日、分かった。
自主的に掲げる国内でのCO2削減目標の達成を目指す狙い。国や企業がCO2排出削減目標を
国内の省エネなどで達成できない場合、削減目標を達成した国や企業から排出権を買い取って
“穴埋め”をする動きが活発化しているが、化粧品大手では初めて。
同社は今年3月末までに中国とブラジルの風力発電などのプロジェクトから、合計で約9千トン分の
排出権を約2千万円で購入した。国内工場で平成22年度に2年度比15%のCO2排出量削減
目標を設定したものの達成が困難という。同社幹部は「9千トン分の排出権があれば目標を達成して
余りある。残った場合は売ればよい」としている。
海外工場では今年度に2007年度比で10%削減の目標に対し、すでに8%まで達成済み。
来年度から3年間の中期経営計画で「現実的なCO2削減の数値目標を設定する」(幹部)方針だ。
電力や鉄鋼などCO2排出量の多い業界で購入の動きが広がる排出権だが、排出量が比較的
少ないとされる化粧品業界でも動きが出始めたことで、多くの業界に波及しそうだ。
□ソース:産経新聞
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