10/07/17 00:21:40
「これだけの騒ぎを起こしておきながら、本社経営陣も支店幹部も、すべて現場のせいにして、
知らんぷり。原因を究明し、解決しない限り、遅配はまた起きる」
日本郵便の現場職員は、ゆうパックの遅配騒ぎの責任を現場に押しつけて知らんぷりを
決め込む幹部の態度に怒り心頭だ。34万件もの遅配騒ぎを起こしたゆうパック。
過去に培った郵便事業への信頼は地に墜ちた。
日本郵政の郵便事業会社である日本郵便にとって、ゆうパックと日通のペリカン便の統合は
郵政民営化の目玉事業であり、赤字事業立て直しの試金石でもあったが、一敗地にまみれてしまった。
だが、日本郵便の経営陣には、この大失態を招いた責任感はいまだに無いようだ。
日本郵便が遅配謝罪会見を開いた7月4日、日本郵便の全支店に届いたのは「郵便事業会社のみなさまへ」
という文書だ。そこでは、「社員のみなさまにおかれましては円滑な業務移行に向けて、
万全の体制とすべく準備をしていただきましたが、送達の遅れなどの問題が発生しました」と、
鍋倉真一社長が遅配騒ぎを他人事のように述べていた。
URLリンク(diamond.jp)
添付された想定問答集「対外スタンスペーパー」では、遅配理由が「統合による作業内容が
変更されている部分の不慣れ、一部の区分機に不具合が発生したこと、運送便の遅延などが
原因と考えている」と書かれていた。
つまり、ゆうパック統合に十分な準備を行ったにもかかわらず、現場の不手際で遅配が発生した
とされており、統合を指揮した経営陣や幹部の責任については一切言及されていなかったのである。
客に遅配理由を聞かれたら、現場職員は想定問答集通りに答えるしかない。彼らが怒るのも当然だ。
さすがに日本郵便経営陣も社員の反発の凄まじさに気付いたのか、翌5日に届いた文書(写真)では
「今回のゆうパック遅延については、もとより社員の皆様に責任があるものではありません」と、
書かれていた。だが、誰に責任があるのかは触れずじまいである。
URLリンク(diamond.jp)
この文書を楯に各支店の幹部は5日の朝礼で「今回の遅配は誰も悪くないし、誰にも責任はない」と訓示し、
遅配騒ぎの責任問題にほっかむりを決め込む体たらくぶり。休日返上で遅配解消に奔走した現場職員は、
怒りを通り越してあきれかえった。まさに組織は弛緩しきっているのだ。
■消費者不在の無為無策、幹部は責任逃れに終始
7月1日配達指定のゆうパックを配りきれずに翌2日に配っており、ターミナル局と呼ばれる、物流拠点が
機能マヒを起こし、普通局にゆうパックが届かない大混乱が起きていると本誌がネット配信したのは7月2日夜のことだ。
この時点で、配りきれないゆうパックを配達するため、郵便事業部門の〝背広組〟と呼ばれる
本社、支社の幹部に招集がかかり、ターミナル局や大型支店に動員されていた。かたや
ターミナル局では、局舎内に仕分けできない郵便物が溢れかえり、局舎内に入れない
郵送トラックが大渋滞を起こし、周辺住民の通報で警察が交通整理に乗り出すという
異常事態が起きていたことがのちに判明する。
>>2以下に続きます
diamond online
URLリンク(diamond.jp)