10/07/11 17:05:53
第三セクター・ＩＧＲいわて銀河鉄道は１２月４日から、長距離の通勤定期料金を大幅値下
げする。開業以来初の大幅改定で、利便性向上による利用客増加と新幹線通勤からの転換を
狙う。これまで新幹線の定期料金との価格差はあまりなかったが、盛岡―二戸間では３３％
の値下げとなり、今後、県職員ら通勤客の動向が注目される。
ＩＧＲは今回、定期運賃の上限額を１カ月３万９８００円、３カ月１１万３４３０円、６カ
月２１万４９２０円に設定。値下げは３９キロ以上の利用者が対象になる。
例えば盛岡―二戸間は１カ月５万９９８０円が３万９８００円と２万１８０円の値下げ。
６カ月では３２万３９００円が２１万４９２０円となり、１０万８９８０円の値下げとなる。
ＩＧＲによると２００９年度、３９キロ以上の通勤定期券の利用者は約１００人。値下げに
より３０人ほどの増加を見込んでいる。
同区間の新幹線定期券は１カ月６万４４８０円。これまでＩＧＲと４５００円しか差がなく
、乗車時間約７０分のＩＧＲと約２５分の新幹線では、多くの人が新幹線を選択していた。
値下げを受け、長距離通勤者の対応が注目される。
１０年度の県職員の通勤実態は、盛岡近郊から二戸地域に通勤している１０７人のうち新幹
線利用者が９５人。県職員は通勤手当が支給されており、盛岡―二戸間で月約８千円の自己
負担はあるもののほとんどが通勤時間が短い新幹線を選択している。
県はＩＧＲの料金改定に伴う手当の見直しは行わない方針。だが、県地域振興室の野中広治
交通課長は「ＩＧＲ、新幹線を選ぶかは個人の判断だが、値下げによりＩＧＲの利用を呼び
掛けたい」と協力を求めていく。
ＩＧＲいわて銀河鉄道経営企画部の成島英史副課長は「利用者が減少すると便数も減ると
いう悪循環に陥る。少しでも利用者を増やしたい」と狙いを語る。
ソース：岩手日報
URLﾘﾝｸ(www.iwate-np.co.jp)