10/06/11 19:38:25 Qky1clRK
韓国の中のサムスン
残念ながら韓国の社会は格差が大きい。ソウルが東京並みの近代都市になり,街では高級車もたくさん見かけるのに,
1人当たりの名目GDP(国内総生産)が日本の約半分しかない。これは,ピラミッド構造の底辺が広く,低所得者層が
非常に多いからである。このような格差社会において,韓国のGDPの2割,総資産の3割を占めるという
サムスンに入社することは非常に大きな意味を持ち,サムスンに入社すれば一族の誉れとして親戚中から喜ばれる。
しかし,サムスンの入社試験は一生で一度しか受験できず,合格者は両手で数えられるくらいの大学でほぼ独占されている。
このサムスンの採用システムが韓国の超学歴社会の原因の一つになっている。言い換えれば,韓国人の最も一般的な
サクセス・ストーリーは「ソウル大学などの有名大学を卒業しサムスンに入社すること」なのである。
サムスンの入社枠には国内採用枠と別に海外留学生枠があり,海外枠の方が競争率は低い。
このため米国や日本の大学に進学する学生が多く,父親のみ韓国で働き家族は米国で生活するという
逆単身赴任者も多い。実際,日本の某大学教授が留学を希望する韓国人学生に「どうしてうちの大学を選んだのか」と
聞いたところ,その学生は真面目な顔をして「日本の大学を出てサムスンに入りたいからです」と答えたそうである。
韓国の一般的な家庭で収入に占める教育費の割合は約50%とも言われており,中学生になると
毎日夜11時ごろまで学院(塾や予備校)に通い,部活をする子供はほとんどいない。ソウル大学に合格させた
実績のある家庭教師は超高給取りで,月に300万円稼ぐ人もいるという。
サムスンの入社試験で最も合格率が高いのはソウル大学であり,ソウル大学出身の役員は多い。
ソウルのマンションの価格はその学区の高校のソウル大学合格率で決まる。このため学区を越えた途端,
マンションの価格は半額以下となる。この結果,金持ちの子供しかソウル大学に入れないと社会問題になっている。