10/06/10 20:40:19
日本の宇宙関連産業が世界的に存在感を高めている。海外から衛星やロケット打ち上げを受注するなど
実績をあげてきたところに、5月には金星探査機「あかつき」を搭載したH2Aロケット打ち上げ成功によって
さらに評価が高まる。かつてはロケット打ち上げに連続して失敗し、厳しい状況にあった宇宙関連各社の
海外ビジネス展開に向けて花が開き始めているともいえる。ただ、“満開”に向けては、国の宇宙産業政策が
定まらないとの不安も残る。
H2A打ち上げに成功したばかりの三菱重工業の川井昭陽取締役は「『あかつき』打ち上げ成功は
海外も注目しており、海外ビジネスが進む。部材輸出も10年程度で倍増させたい」と意気込む。
他社も「現在700億~800億円規模を今後10年で1500億円に倍増させる」(三菱電機)、
「08年度に500億円規模を19年度までに1000億円規模に引き上げる」(NEC)と、
宇宙ビジネスを手がける各社の事業計画は強気だ。
その背景には、海外からの衛星やロケット打ち上げ受注という実績に加え、昨年の国際宇宙
ステーション(ISS)に物資を届けた物資輸送補給機「HTV」が宇宙空間で世界初の
自動ランデブーに成功したことも大きい。米国のISS向け輸送機メーカーは同システムを
製造した三菱電機に9機分のシステムを約60億円で発注したほどだ。
国内衛星メーカートップの三菱電機によると、同社の宇宙ビジネスは「2000年代前半までは
海外の静止衛星商談では提案さえさせてもらえなかった。実績のないメーカーからの提案は
時間の無駄だったから」(三菱電機宇宙システム事業部の稲畑広行部長)という状況にあった。
その雰囲気が変わったのは、06年に打ち上げられた国の多目的衛星「ひまわり7号」と、
08年の国内衛星通信事業者の「スーパーバードC2号機」を連続して同社が受注、製作し、
実績ができてからだ。
この実績をベースに、08年12月にはシンガポールと台湾の業者から商用通信衛星「ST-2」の
製作を受注した。バスと呼ばれる衛星本体部分も含めた海外からの受注は日本の宇宙産業に
新たな一歩を記した。
これに続き、09年1月には三菱重工が海外初の案件として韓国の多目的実用衛星打ち上げを
受注したのも、05年以降のH2Aロケットの連続打ち上げ成功が評価されたからだ。
>>2以下へ続く
ソース
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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