10/06/06 14:29:20
埼玉県の第三セクター、埼玉高速鉄道(さいたま市)が4日発表した2010年3月期決算は
、県や川口市など周辺3市からの約8億円の補助金を除いた償却前損益が2億8700万円の
黒字(前の期は2400万円の赤字)となった。01年3月の開業以来、補助金を除く同損益で
初めて黒字を確保した。金利の低下に伴い、支払利息などの支出が減少したのが主な要因だ。
同社は07~09年度にわたる3カ年の中期経営計画で、同損益の黒字化を目標に掲げていた。
支払利息が前の期を3億7000万円下回り、26億500万円に減ったのが奏功した。
収入の核となる運輸収入は1%減の63億4000万円だった。定期利用が37億4200万円で2%増
加。沿線の埼玉スタジアム2002への来場者の利用減などで、定期外利用は5%減の25億9800
万円となった。1日の輸送人員は8万3700人でほぼ横ばいを維持した。
償却負担が重く最終損益は36億6800万円の赤字(同38億7900万円の赤字)だった。有利子
負債は1374億3700万円と4%減少したが、依然経営を圧迫している。
同日、10~12年度の中期経営計画も発表した。12年度に輸送人員が09年度比14%増えると
見込み、運輸収入は15%増の72億7000万円を目指す。補助金の特別利益計上などがなくなり
、最終損益は38億2100万円の赤字を見込む。
ソース:日本経済新聞
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