【コラム】崩れたアリとキリギリスの相互依存 ドイツとギリシャ [10/05/30]at BIZPLUS
【コラム】崩れたアリとキリギリスの相互依存 ドイツとギリシャ [10/05/30] - 暇つぶし2ch1:依頼@@@@ハリケーン@@@φ ★
10/05/31 19:03:13
 税金をきちんと払わない人に恩恵を与えてきたギリシャ。たくさんモノをつくって貿易
黒字をためこんできたドイツ。ユーロ危機の物語はまるで、アリとキリギリスの寓話(ぐう
わ)のようだ。ただ、なまけていたキリギリスは滅びて当然という結論にはならない。両者
はお互いに依存する関係にあるのだ。

 庭にプールがある家はどこか。高級車に乗っているのは誰か。そして授業料の高い私立学
校に通っているのは、どの家の子どもか。ギリシャの国税庁にあたる特別調査庁の係官らは
、そんな調査を進めている。プールは人工衛星からの写真を見られるグーグル・アースで
調べ、私立学校には生徒名簿を出させている。

 ギリシャはいま、徴税力の強化に必死だ。国内経済の3割が税金逃れをしているとされ、
財政危機の一因になっているからだ。個人や企業に対する1~4月の脱税摘発は昨年の3倍
のペース。イワンス・カパレリス長官はそれでも「まだまだ満足できる水準ではない」と言
う。5月中旬には、配偶者の歌手が脱税していたとして、女性閣僚が更迭される事件もあった。

 労働人口の4分の1ともいわれる公務員の厚遇にも、メスが入ろうとしている。大手銀行
ユーロバンクEFGのチーフエコノミスト、ギカス・ハードゥベリス氏は「公務員が何人い
るのか財務省ですら分からない。何とかしないと」と話す。

 ふつうなら国が大盤振る舞いすれば、お金の価値が下がり、インフレに苦しむ。しかし、
2001年に単一通貨ユーロの傘に入り、その心配はなくなった。経済大国ドイツ並みの
金利で国債を発行して資金を集められるようにもなった。

 ユーロのもとでの低金利の恩恵は、消費者も受けた。アテネの商店街で紳士服店を営む
クリストス・トゥリアンタフィリスさん(94)は「みんながどんどんクレジットカードを
使い始めた」と振り返る。

 なだれ込んできたのは、ものづくりの盛んなドイツからの製品だ。アテネにある家電量販
店。テレビは日本や韓国製が目立つが、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電は、ドイツ製の独壇
場だ。街ではドイツ車が幅をきかす。ここ数年は小売店の進出も目立つ。

 09年のドイツからギリシャへの輸出額は、輸入額の3.5倍にのぼる。ギリシャほどで
はないが、傾向はスペイン、ポルトガルなど南欧の国々に共通する。

 一方、そのドイツでは、欧州経済統合は全く別の効果を生んでいた。西部の工業地帯エッ
センの電子機器メーカー「ifm」のミヒャエル・マーホーファー会長によれば、起きたの
は給料の抑制だという。人件費の安い旧東欧に工場が移ることが懸念され、労働組合も賃上
げを最小限にすることを認めたからだ。

 欧州中央銀行によると、1999年から06年にかけてドイツは生産性は良くなったのに
賃金は低下。それが国際競争力の強化につながり、貿易の一人勝ちをもたらした。

ソース:asahi.com
URLリンク(www.asahi.com)


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