10/05/30 13:52:33
大阪大学大学院と人材派遣大手のパソナは29日、
就職難で内定が取れなかった新卒者の就職支援で連携する方針を明らかにした。
パソナが今春から始めた未内定新卒者の就業研修の一環として、阪大院内の講座を活用する。
研修生には「受講証明」を支給し、就職活動の自己アピールなどに活用してもらうのが狙い。
パソナと連携するのは大阪大大学院国際公共政策研究科の「大阪大学グローバルリーダーシップ・プログラム」で、
10月に開講する講座「実践グローバルリーダーシップ」(野村美明教授)。
実践的な社会人の育成を目的に、政財官界やスポーツ、文化などの有識者を講師に招き、学生らに講義を行う。
パソナは今春、未内定新卒者にビジネスマナーなどの基礎研修や専門知識のセミナーを行う「人材創造大学校」を設置。
研修の一環として、同大学校の希望者は阪大院の同講座に出席できる。
正式な聴講生と異なるため修了証は発行されないが、就職活動に生かせるよう講師や担当教官名で受講証明書を支給する。
合わせて、同講座では講師を務められる有識者らを登録し、必要に応じて講義を依頼する「ロースター制度」を10月から実施予定で、
パソナと共同で協力講師陣の人選を進めている。
阪大院の講座では従来、外部人材を講師にする場合、年間契約の非常勤講師か、
ゲスト的な特別講師の形でしか対応できなかった。
ロースター制度の導入でスケジュールに応じた、柔軟な講義が可能となる。
文部科学省と厚生労働省が5月にまとめた、今春卒業の大学生の就職率は前年同期を3.9ポイント下回る91.8%となり、
平成8年度の調査開始以来、最悪だった12年3月の就職率(91.1%)に次ぐ低い水準となっている。
ソース:MSN産経ニュース
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