【書評】あなたの会社は“ブラック職場”か~『ブラック企業、世にはばかる』[10/05/07]at BIZPLUS
【書評】あなたの会社は“ブラック職場”か~『ブラック企業、世にはばかる』[10/05/07] - 暇つぶし2ch1:本多工務店φ ★
10/05/08 01:26:03
2ちゃんねる発の映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」が公開されて、
一気にメジャーになった感がある「ブラック企業」。
映画は、元ニートの主人公が無茶な仕事を乗り越えて成長するストーリーだったので、
僕なんかは「ブラックでも頑張れば報われるのかな」と思ってしまいました。

しかし、本書で転職カウンセラーの著者が紹介する話は、映画のように笑える部分はありません。
はっきり言って気が滅入る。
やはり、いまだに終身雇用を前提としている日本の雇用環境では、人材を使い捨てにする会社はあってはならないと思い直しました。
誰でも、いつかブラックな職場にたたき込まれるかもしれないのだから。

と言っても、本書は、仕事がきつい会社をなんでも「ブラックだ!」と決めつけるような内容ではありません。
著者はブラックな職場を3つに分けて紹介しています。

仕事が多すぎて残業当たり前の「肉食系ブラック」、比較的ラクだが何のスキルも付かない「草食系ブラック」、
大手で世間での評判もいいが実情はブラックの「グレーカラー」。
とくに、「スポイルされて、仕事人として成長する機会を奪われる」というブラック職場の新しい側面を語るのは、
キャリアカウンセラーならではの鋭い視点でしょう。

同じように就職や転職をテーマとした類書が多い中で、本書がすぐれているのは、
「若者は搾取されている」「上の世代は逃げ切った」と、
世代間の不公平感を煽るだけの「ロスジェネ論者」的な落としどころを避けていることです。
著者は、単に「若者を守れ」というのではなく、
ブラック職場とそれを生む「下請けいじめ」「新卒至上主義」などの構造が、社会全体の活力を奪っていると指摘します。

「最近、世の中では非正規社員と正社員の待遇格差が大きな社会問題となっている。
 だがそれをいうなら、ぜひ正社員同士の格差をもっと問題にしてほしい。
 大手企業にいるというだけの理由で高い人月単価がカウントされ、
 無能でラクをしているのに高給を食むことのできる元請け会社の正社員と、
 優秀だが薄給の中で激務にあえぐ下請け会社の正社員の不公平こそ問題になるべきではないだろうか」

景気や運に左右される一回こっきりの就職活動の結果で、その後何十年もの「身分」が固定される。
そんな社会でいいのか。この問題と無関係な人はいないでしょう。

著者も、誰もが納得できる解決策を示しているわけではありません。
それでも、評論家的なもの言いに頼らず、ブラック職場に人を送り込んだこともある関係者として、
ジレンマを抱えながら考え抜いた「現場の声」は貴重です。

ソース:nikkei BPnet
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)


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