10/04/28 12:28:10
米映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)が
平成13年の開業以来初めて実施した飲食店の改革が好評だ。
これまでパーク内の飲食店の評判が「値段が割高」「あまりおいしくない」などと芳しくなかったため、
「食もアトラクションの一つに」を合言葉に、9年ぶりに行ったリニューアル。
仕掛け人は、それまでテーマパーク事業とは無縁の女性社員だった。
■従業員「こんなものだ…」から「ほかで味わえぬ」に
USJの運営会社ユー・エス・ジェイ(同)の要請で、昨年8月に外部からオペレーション本部
フードサービス部長に就任した才門(さいもん)麻子さんはパーク内の飲食店を見て愕然(がくぜん)と
した。
「価格が高い割に、ボリュームが少なく、味も良くない。パスタでも冷めた状態で出てくる」。
こうした状況がすべての飲食店で見られたという。
才門さんは外資系金融機関やフードチェーンなどで勤務。
マネジメント力を買われてユー・エス・ジェイの社員となったが、パーク内の飲食の責任者として
見た現場は、問題点が多かった。
最も問題視したのは、「テーマパークのフードとはこんなもの」という飲食関連スタッフの意識の低さ。
「スタッフの意識を変えなければ。1店ずつやっている場合ではない」との危機感から、
全飲食店を対象にした改革を掲げた。
当初は、外部から来た才門さんに反発の声もあったが、スタッフ一人ひとりとのミーティングを
地道に重ね、今年に入って価格の見直しと新メニューの開発に着手した。
各メニューについて「この価格だったら、注文してもいい」という上限ラインを設定して
分析したところ、ほとんどのメニューで同ラインをオーバー。
そこで、一般的な飲食店の価格と上限ラインとの間で価格を再設定した。
それでも割高感はあるが、「USJでしか味わえないという付加価値があれば、お金を払ってくれる」
として、メニューの開発を急いだ。
新メニューの一例が「サンフェアリーの冒険」(1390円)。
ハンバーグを独自のクレープで包んだメニューで、「ほかでは味わえない」のが売り物だ。
パーク内の全19飲食店で、計230の新メニューをつくり出し、既存メニューも味やボリュームを
見直して、価格を下げた。3月15日から全店で新メニューを始めたが、評判は上々という。
才門さんは着実な成果をあげていることに「私自身がテーマパークの業界を知らなかったことで、
慣例にとらわれない改革ができたのでは」と語っている。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
USJ URLリンク(www.usj.co.jp)
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