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4月27日(ブルームバーグ):米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイ率いる著名投資家
ウォーレン・バフェット氏が自身の後継者として同社の次期会長に就任することを望んでいる
息子のハワード・バフェット氏に、父親同様の投資手腕を期待すべきでない。
ハワード氏が引き継いで守っていくのは価値観だ-。同氏の弟はそうみている。
ウォーレン・バフェット氏の3人の子どもの末っ子でミュージシャンのピーター・バフェットさんは、
ハワード氏に運用成績を期待するのはジョン・レノンの息子の「ショーン・レノンにビートルズの曲を
書くよう求めるようなものだ」と指摘。
「兄は、父と同じ偉業を成し遂げたいとは思っていないだろう。そもそも、誰がそんなことをできようか」
と述べた。
バフェット氏(79)は40年間におよぶ株式投資やバークシャーによる買収を通じ、世界3位の
資産家となった。同氏の資産は米誌フォーブスの推計で約470億ドル(約4兆4100億円)。
バフェット氏の死後はその大半が慈善事業に寄付されることになっている。
同氏の子どもに残されるのは父から譲り受けた倫理観と独立の精神で、これは金銭よりも価値が高い
と、ピーターさん(51)は著書に記している。
新著「ライフ・イズ・ホワット・ユー・メーク・イット(仮訳:人生は自分次第)」が27日出版される
ピーターさんは26日に電話インタビューに応じ、「両親が与えてくれた価値観は、人生を愛し、
個人の利益のためではなく、自分を取り巻く世界のために何かをするということだ」と述べた。
同書でピーターさんは、20代前半から質素な生活をして、一生の仕事を見つけるようにバフェット氏から
強く言われたとしている。
19歳でバークシャー株9万ドル相当を譲り受け、スタンフォード大学を中退して音楽の道に進んだ
同氏によれば、バフェット氏はピーターさんに2人がしていることは「同じだ。音楽がお前のキャンバスで、
バークシャーがわたしのキャンバス。これに毎日少しずつ絵を描く」と語ったという。
バフェット氏は引退の計画を発表していないが、2006年の年次株主総会後に、自身がバークシャーを
去った後にはハワード氏(55)が執行権のない会長に就任することを望む考えを示していた。
ソースは
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)