10/04/24 18:26:30
スーパー三和（東京都町田市）や系列店舗二十七店が今月上旬、賞味期限切れの蒸しダコ
を販売した問題で、同社が用途を倉庫とする麻溝台物流センター（相模原市南区麻溝台）で
食品加工を行っていたことが分かった。市は都市計画法違反として是正指導した。この問題
では、仕入れ担当者が賞味期限表示をはがしたほか、店舗側も賞味期限のチェックが不十分
で、同社のずさんな管理態勢が問われている。 （松平徳裕）
今月十四日、相模原市保健所に情報が寄せられた。「三和で賞味期限ラベルをはがすなど
した蒸しダコを店舗に配送している」
市保健所は同日、同社麻溝台物流センターに立ち入り調査。冷凍庫から賞味期限や製造者
の表示のない蒸しダコ四百三十八ケースを発見。聞き取り調査に、仕入れ担当の三十代の
男性社員が表示をはがしたことを認めた。
市保健所によると、もともとケースには賞味期限を製造日から七日間、冷蔵保存（おおむ
ね一〇度～マイナス一七度）とする北海道の製造者の表示があった。
しかし、仕入れ担当者は賞味期限を延ばすため、冷凍保存（マイナス一八度以下）した
が、販売に必要な品質検査はしていなかった。担当者は途中から保存方法の変更などが発覚
すると「まずい」と、製造者の表示をはがしたという。
こうして冷凍保管された蒸しダコは、先月十九日から今月十四日に仕入れた約千三百ケー
ス。うち八百七十ケースが店舗に送られ、百五十四ケースは賞味期限切れの状態で「北海
たこ（解凍）」として約三百グラム入りパックに詰め替えられ、販売された。
一方、店舗側は、賞味期限について十分なチェックもしないまま、担当者の指示に従っ
て、ケースを受け取った二日後の日付をパックに表示していたという。
現在までに、健康被害は報告されていないが、同社は冷凍保管していた冷蔵用蒸しダコを
廃棄。同社は「このようなことがないような品質管理態勢を早急に取りたい。ほかの商品
に問題はない」と釈明している。
ソース：東京新聞
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