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■「上司にタメ口」「指摘に逆ギレ」で職場は混乱必至!
2002年、詰め込み教育の反省から“自分で考える力や、個性を重視する”方針へと
学習指導要領が改訂。専門教科を削って「総合的な学習の時間」を新設、「完全週休
2日制」「絶対評価」などを導入したのが「ゆとり教育」だ。その結果、何が起きたのか。
「授業数が減ったことで、『学校では十分な教育が受けられない』と子供を塾に通わせる
親が急増。かえって詰め込み教育が進行し、生徒の“自分で考える力”は低下して
しまった」と頭を抱えるのは、とある小学校の現役教諭(46歳)。
「さらに“人と比べない”絶対評価や“結果より過程を重視する”評価方式が導入された
せいで、ゆとり世代の生徒は皆『僕はできる子だ』という根拠のない自信に満ちている。
我々教師の立ち位置も『指導者』から『支援・助言をする人』に変わったため、そんな
彼らをキツく叱ることもできない」
こうして「自分で物事を考えられない」「自分なりに努力すれば(結果が伴わなくても
)評価されて当然」「親にも教師にも怒られたことがなく、打たれ弱い」etc.が
特徴の「ゆとり世代社員=ゆとりーまん」が誕生したのだ。
この「ゆとり社員問題」が顕在化したのは、ゆとり教育が導入された当時に高校生だった
1985年生まれが入社した2008年前後。そしてついに今春、中学校からドップリ
ゆとり教育に浸かった「本格的ゆとりーまん」がやってくるのだ!
一足先にゆとり社員に接している採用担当者は、あまりのムチャクチャぶりに早くも
お手上げ! 4月からは他人事ではない。
「父親と一緒に、菓子折りを持って面接に来た学生がいたんです ! こんなこと、
今年が初めて」と驚きを隠せないのは、メーカーの人事部で採用担当をしている鈴木茂
さん(仮名・32歳)。
「父親は『息子は本当にデキが良くて!』とアピール。本人は『お父さんのような仕事が
したいです』。もう、呆れるのを通り越してポカンとしてしまいました」
100人ほどが面接して、親同伴だったのはさすがに1人だけだったそうだが…。
「履歴書は片手で投げるように渡す、質問には『うん、あのさ』とタメ口。親にも学校
にも甘やかされて育ったんでしょうが、それを押しつけられる企業の身にもなってほしい
ですよ」
しかし、面接の場で非常識ぶりを露呈するならばまだいい。
研修や懇親会の場で初めて“ゆとりっぷり”が発覚するケースはより深刻だ。私立小学校
で新人研修を担当する林ゆかさん(仮名・35歳)は「ついに教育者側にもゆとり世代が
入ってきた。絶望的です」と嘆く。
「教師の仕事は、実は授業よりも事務作業に追われる時間のほうが多いのですが、研修の
場で『こんな地味な仕事、したくないです』とハッキリ言われて衝撃を受けました。
また、生徒が下校中に事故に遭った際、報告しなかったことを注意すると『何で業務
時間外のことに対応しなきゃいけないんですか?』と開き直る。絶句です」
ほかにも「注意したら携帯を持ってトイレに籠もってしまった」「懇親会の途中で無断で
帰ってしまった」という声も続出。
「この4月からどうなるんだ!?」と、企業はすでに戦々恐々だ。
※続く
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