10/04/21 11:02:53
イオンは20日、賞味期限が迫った大手食品メーカーの在庫商品を
安値で仕入れ、定価の半額程度で販売する「食品アウトレット」を、
早ければ6月にも、大手流通では初めて定期的に行う方針を明らかにした。
消費不況で流通業界は不振にあえいでおり、格安店に流れた客を呼び戻す
目玉とする考えだ。
対象商品は、スナック菓子やカップめん、飲料など約40品目で、
イオンが通常、店頭で取り扱っていない商品をアウトレット販売専用に仕入れる。
販売店舗は、本州と四国のスーパー「ジャスコ」約250店を予定している。
大手メーカーは、ブランドイメージが崩れることを嫌い、アウトレット販売は認めていなかった。
このため、イオンの通常の特売でも半値程度での販売は難しかった。
しかし、消費不況で積み上がった在庫を一掃したいメーカーの思惑と、
大手メーカーの食品の安売りを目玉に集客力を高め、
業績回復につなげたいイオンの思惑が一致した。
大手小売りは低価格の自主企画商品(PB)の販売を拡充してきたが、
消費喚起の効果も一巡しつつある。イオンの食品アウトレット戦略に触発され、
大手小売りがこぞって追随し、新たな小売りの潮流となる可能性が高い。
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