10/04/20 23:24:18
米金融大手ゴールドマン・サックスが20日発表した2010年1~3月期決算は、
市場の活況を受けて証券や商品市場などの取引部門の収益が急伸し、
34億5600万ドル(約3200億円)と前年同期比91%増の大幅な増益となった。
ゴールドマンは、証券取引委員会(SEC)から、証券化商品の売買に絡んで
投資家に重要情報を隠したとして証券詐欺の疑いで訴追され、争う姿勢を表明している。
ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)は声明で「好業績は経済全体の成長と
顧客の力強さを反映している」と強調。SECの訴追についても
「顧客や株主はわれわれを支援している」と述べ、今後の業績への影響を否定した。
一般企業の売上高にあたる純収入は前年同期比36%増の127億7500万ドル(1兆1800億円)。
このうち自己売買取引部門が同43%増の102億5千万ドルで、収入全体の8割を稼いでいる。
同部門は、証券や債券、通貨、商品の取引や、証券化商品の売買、デリバティブ(金融派生商品)取引など
同社が強みとする分野。景気回復や金融市場の安定化などを活用して収益につなげた格好だ。
その結果、社員の賞与など報酬原資として同17%増の54億9千万ドルを計上した。
ただ、収益に占める社員への報酬の割合は前年同期の50%から43%に引き下げており、
高額報酬批判に対応したとみられる。
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