10/05/10 16:53:43 xivo1eMn
マイルドインフレにしないから、経済全体の成長が諸外国に較べて低くなり
それによって国際競争に負けつつあって、なおかつ円も90円/ドルと高い。
購買力平価で最適な為替を出すと110円/ドル近辺なんだそうだ。
円が安くなると輸出企業もさることながら、国内向け産業も輸入品との間
で価格競争力と業績も回復する。そうすれば雇用も増える。
円がデフレで年々価値が物に対して上がっている(物価が下がっている)ので
下手な投資や消費を今するよりもできるだけ節約しておいた方が得になる。
その相乗効果で国内消費が落ち、それに比例して国内企業が投資もしなくなった。
国内の生産施設とかに投資が回らなければ、円高による価格競争力の減退と
設備による生産効率競争に負け、その相乗効果で将来にわたって輸出は
減少する。
長期金利が安いのも基本的には、国内消費や投資が行われていないから
資金が余ってそのようになっている。むしろ金利が低すぎることを心配した方が
いい。
国家債務の金利ももちろん長期金利に比例して上がるが、それは増税か政府支出
の削減で凌ぐしかない。
政府のバランスシートを過剰に心配するよりも、税金を生み出す民間の活力が
減退することを心配するべきなのだ。
利払いが増えることよりも、税収が上がっていないことがより危険なのだ。
デフレよりもインフレのほうがまだ未来がある。