10/04/14 00:46:42
「若者の2ちゃんねる離れ」がネットでささやかれている。
2ちゃんには、開設当初からのユーザーがそのまま居残って「高齢化」する一方、
若い世代は「ミクシィ」をはじめとしたコミュニティーサイトに移ったのではないかというのだ。
現在の「2ちゃんねらー」のメインユーザーは40代、さらには50代というデータも出ている。
若者にとって2ちゃんは「不要」となっていくのだろうか。
将来は「孫のかわいさ語ろうスレ」
2ちゃんねるが開設してから既に10年を超えた。
当時「若者」だったユーザーも当然、同じだけ年齢を重ねている。
学生や若手の社会人だった人が、今は30代、40代になっていても不思議ではない。
J-CASTニュースは2009年5月27日付の記事で、「2ちゃんねらー」の分析をした。
グーグルが提供する「アド・プランナー」を使って調べたところ、年齢層は35~44歳が最も多かったことが分かった。
35~44歳が34%と最も多く、25~34歳(17%)、45~54歳(同)、 0~17歳(14%)と続いている。
それから約1年後、再度調べてみると年齢層に若干の変化が見られた。
最も多いのは35~44歳で全体の36%を占めている。
そして2番目となったのは、45~54歳の22%だ。
もはやユーザーの中心は40代、さらには50代の「中高年」と言えそうだ。
最近、「2ちゃんねる離れ」を扱ったネット記事が掲載された。
当の2ちゃんねるにも早速その内容を語るスレッドが立った。
「おっさん狙いの話題しか伸びないもん」と「高齢化」を感じている人もいれば、
「若者が2ちゃんやらないことがなぜ深刻なんだ?何の問題もないだろ」と考える人もおり、受け止め方はさまざまだ。
ただ、未来の姿を想像してかこんな書き込みもあった。
「孫の可愛さを語ろう!!とか嫁が憎いだとか
老人ホームで暮らす香具師集まれ!とか
そんなスレばかりになるのだろうかいつか」
「今の若者にとってはビビッドなものではありません」
メディアジャーナリストの津田大介氏は、自身の経験として「以前より2ちゃんねるを見なくなった」と話す。
2ちゃんには有益な情報が掲載されている面もあり、活用していた。
しかし、ツイッターのようにリアルタイムで欲しい情報が手に入るツールが登場したため、2ちゃんの利用頻度が減ったという。
津田氏は、2ちゃんねる誕生時と比較して、コミュニティーサイトをはじめ選択肢が増えたことで、若者が移っていったのではないかと言う。
「もともと2ちゃんねるは、ある程度ネットリテラシーが高くないと使いこなすのが難しいものでした。
一方で、ミクシィやモバゲータウンなどは、ゲームやソーシャルアプリといった低年齢層にアピールするサービスを提供し、
若者ユーザーを獲得していったのです。
10年前の若者には2ちゃんが『ビビッドなもの』だったのが、今の若者にとってはそう感じられなくなったのでしょう。
(2ちゃんに)若者を取り込む要素はありません」
このままでは2ちゃんの高齢化は避けられないが、「それはあらゆるメディアの宿命」と津田氏はいう。
しかし若者は「2ちゃんは見ないが、『痛いニュース』は見る」というように、
「まとめサイト」を見て必要情報を効率的に得ている可能性もある。
今後、「まとめサイト」への細分化がどのように進むかで、若者にとっての2ちゃんのあり方が変わることも考えられる。
ソース:J-CASTニュース
URLリンク(www.j-cast.com)