10/04/13 19:51:37
日本オワタ、、、
『グローバル・アントレプレナーシップ・モニター 2009グローバル・レポート』を
読んだ僕の率直な気持ちです。
ギリシャの直面している問題を見て、(明日は我が身)と感じている投資家も多いかと思います。
ギリシャをはじめとするPIIGS諸国の抱える共通の問題は財政収支や膨れ上がった国家
負債の問題ですが、突き詰めて言えば赤字額や負債総額が問題なのではありません。問題は
「返済できるアテがあるか?」ということです。
これをわかりやすい例を出して説明します。
アメリカの大学生はビジネス・スクールやロー・スクールに進学するとき授業料が高いので
多くの負債を学資ローンというカタチで背負込みます。
社会に出たばかりの若者がいきなり大きな借金を背負込んでのスタートというのは可哀想な
気がするけど、人生の前途が洋々としていれば、借金は何とか返してゆけます。
反面、定年退職後のシニア層は新しく巨額の負債を抱え込むには適さない世代です。なぜなら
もう若くはならないのだし、再就職の機会も限られているからです。
つまり巡航速度での経済成長がどれだけ見込めるか?ということは返済能力や、借り手として
の信用と密接にかかわっているのです。
ギリシャが皆から馬鹿にされているのは誰もあの国は成長できると思っていないからです。
そしてその認識は残念ながら正しいです。
ギリシャが成長できないのは活気溢れる産業活動が無いからです。
ビジネス・チャンスは時代とともに変わり、必要とされる財やサービスは移ろいで行くもの
である以上、企業も柔軟にそのような変化についてゆかなけえばいけません。もちろん、
既存の企業が変化に対応するということも大事ですけど、やっぱり新しいビジネス・チャンス
には新しい企業が取り組むというのが自然な姿だと僕は思います。
つまりアントレプレナー(起業家)を巡る環境というのは、その国の活力や将来の潜在成長力
というものを考えた場合、極めて重要な問題だということです。
その起業を巡る環境ですが、日本の状態はハッキリ言ってお寒いです。
たとえば下のグラフは「起業のチャンスがあると思うか?」というアンケートです。
URLリンク(livedoor.2.blogimg.jp)
次に「自分に起業の能力はあると思うか?」という質問です。僕は日本人は優秀だと思います
。でも自己査定が厳しいせいか、(とても自分は起業に向かない)と考える人が多いようです。
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ソース:Market Hack
URLリンク(markethack.net)