10/04/13 17:26:33
文庫史上最悪のムカつき本。地方&国家公務員の待遇を巡る現代貴族のお話である。
結婚祝い金を貰えない人に出る「独身手当」、
脱落すると貰える「出世困難手当」、
国家公務員には「在勤地内旅行手当」
というのがあり、霞が関から吉祥寺に行くのが“旅行”だったとは驚き。
他に障害者や日雇い労働者に接する職員に出る「窓口手当」(心的ストレスが高い/厚生労働省)や
「用地交渉手当」(地方自治体)など、チリツモ貯金ならぬ、チリツモ手当状態。
近年も公務員改革と称して国家公務員の基本給は下げたものの、霞が関勤務だと本給の他に
「地域手当」(06年より)と「本府省手当」(09年より)が付いて給料大幅アップ
というのだから恒例の焼け太りだ。
勤務していた特殊法人の実態を告発してライターに転じた著者によれば、
日本は「働く人の7人に1人は税金から給料」を貰い、
「民間就業者1人あたりが54万円を負担」している。
先日、河村たかし名古屋市長の議員数と報酬の両半減案は否決された。
国家公務員の幹部人事を一元管理する内閣人事局も創設されるが、税金で食べている人達の権利は
もはや既得権益。きっとな~んも変わんない。この国はステキだ。
独身手当―公務員のトンデモ給与明細 (新潮文庫)
著者:若林 亜紀
出版社:新潮社 価格:¥ 500
ソースは
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表紙の画像は
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