10/04/11 23:15:57
人気アニメ「らき☆すた」の絵をあしらった旧鷲宮町(現久喜市)の土師(はじ)祭
名物「らき☆すた神輿(みこし)」が、5月1日に中国で開幕する上海国際博覧会
(上海万博)へ出展される計画が浮上している。日本のアニメや漫画などを体験して
もらう国と企業の官民協働イベントの一環。展示のほか、現地のファンに担いでもらう
構想も出ている。鷲宮から世界へ。らき☆すた神輿のグローバルな活躍に、地元関係者は
「万博帰りの神輿になれば、鷲宮や土師祭にとって絶好のPRになる」と期待を寄せている。
■アニメと伝統が融和
らき☆すた神輿は2年前、鷲宮神社の門前通りで毎年9月に行われる土師祭を盛り上げ
ようと、らき☆すたファンと地元住民が協力して製作。祭りを主催する祭興会が所有、
鷲宮町商工会に管理を委託している。
日本の漫画やアニメに代表されるサブカルチャーは海外で「クールジャパン」と呼ばれ、
注目を集めている。こうした日本が誇るコンテンツを上海万博を通じて、さらに広める
のがイベントの狙い。その中で人気アニメと伝統文化が結び付いたらき☆すた神輿に
白羽の矢が立った。
計画では、出展されるのは昨年リニューアルされた2代目で、6㍍四方、高さ2・2㍍、
重さ260㌔の万燈(まんとう)神輿。表面には、らき☆すたに登場する「泉こなた」
「柊かがみ・つかさ姉妹」ら約30のキャラクターが描かれている。昨年の土師祭では
ファン約150人が担ぎ、伝統の千貫神輿とともに秋の風物詩に花を添えた。
これまでに秋葉原や名古屋などのイベントに出張展示されたものの、国外は未踏。
万博出展が正式決定するまでには、運搬方法の調整や現地での材質検査などのハードルを
クリアしなければならないが、実現すれば初の快挙となる。
■中国でも高い人気
地元に打診があったのは今年1月。「1年で終わると思っていたらき☆すた神輿が、
まさか万博に行くかもしれないとは。中国でもらき☆すたの人気は高いと聞いた。
どれくらいファンが集まってくれるのか楽しみ」と祭興会の成田靖会長(71)。
町外のファンにとってもうれしい知らせ。神輿のイラストを任された群馬県太田市の
茂木隆徳さん(23)は「海外にまで引っ張りだこのらき☆すた神輿の製作に携われて、
とても光栄」。合併でなくなった鷲宮町についても「万博出展を通じ、一人でも多くの
人の心に鷲宮の名前が残ってもらえれば」と願う。
「アニメツーリズム」を研究する北海道大観光学高等研究センターの山村高淑(たかよし)
准教授によると、昔の中国は日本のアニメ情報が遅れて流入していたが、インターネット
を筆頭とするメディアの発達により、現在は「タイムラグがない状態」。
また、キャラクターへの愛情を示す「萌(も)え」という言葉も「最萌」(一番萌えた
という意味)などの用法で浸透しているという。らき☆すた神輿でおなじみの「萌ーえ、
萌ーえ」の掛け声が、海を越えた上海の地に響き渡るかもしれない。
●上海万博への出展が計画されている「らき☆すた」神輿
URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
◎ソース URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
◎関連スレ
【貿易/行政】アジア市場で存在感強める韓国。日本は“コンテンツ”の輸出強化を--経産省 [03/29]
スレリンク(bizplus板)