10/04/11 15:25:00
大手不動産会社が分譲している高級マンションが活況だ。最多価格帯が5000万円を
超えるような高額物件が飛ぶように売れ、即日完売となるケースもある。いったいどんな
人たちが買っているのか。調べてみたら、もっとも多い購入層はフツーの会社員や公務員と
いうから驚きだ。
野村不動産が来年3月の完成を目指して東京都豊島区に建設中の「プラウドシティ池袋
本町」。全785戸の大規模マンションで、JR埼京線板橋駅から徒歩2分という好立地に
ある。
新宿まで9分、ビジネス街の東京・大手町まで16分というアクセスの良さに加え、敷地内
に保育園や商業施設なども備えた住環境の良さがウリとなっている。
その分、価格は高め。第1期分として販売された325戸のうち、もっとも安い物件は
4190万円、もっとも高い物件は8380万円。最多価格帯は5500万円(30戸)と
なっている。
手を出すにはちょっと勇気のいる価格帯だが、昨年11月にモデルルームをオープンした
ところ、来場者が殺到。「来場者は(第1期分の申し込み最終日の今年3月6日までに)
6600組を超えました」(野村不動産)というから驚きだ。
あまりにも購入希望者が殺到したため、申し込み最終日の3月6日に抽選を実施。抽選
倍率は一番人気の物件で7倍に達し、平均でも1.56倍だった。
こんな高額物件を買うのは医者や弁護士などの高所得者と思いきや、そうでもないらしい。
野村不動産によると、「購入者の職業でもっとも多かったのはサラリーマンと公務員。
医者や弁護士などのライセンサーはその次です」。年齢別では、30代が全体の5割弱を
占め、40代が約25%だったという。
なんだか意外な感じもするが、野村不動産ではこう分析する。
「過去最大級の住宅ローン減税に加え、(親などから贈与を受けて住宅を取得する場合の)
贈与税の非課税枠が500万円から1500万円に拡大されていることが大きいのでは。
住宅ローンの金利も低いですし」
マンション事情に詳しい不動産コンサルタントも「現在の住宅政策は非常に手厚く、5000
万円台ならサラリーマンでも手が届く」と指摘し、こう続ける。
「例えば、贈与税の非課税枠ですが、夫と妻の親からそれぞれ1500万円ずつ贈与を
受けても非課税になる。親からの援助がここまで大きくなくても、非課税枠が拡大されている
うちに息子や娘に…と考える親はいるでしょう。住宅ローンの金利も、変動金利で優遇金利の
サービスを受けると、1%未満になるケースが多く、かつてないほど低い」
ソース:ZAKZAK
URLリンク(www.zakzak.co.jp)