10/04/06 19:55:19
日本介護クラフトユニオン(NCCU)はこのほど、介護職員の処遇改善や介護福祉士
国家試験の受験機会の拡大、介護保険の公費負担割合の引き上げなど12項目から成る
提言書を長妻昭厚生労働相に提出した。NCCUによると、現場の介護従事者からの意見を
基に、特に優先度の高い項目を選んだという。
介護従事者の処遇改善では、「常勤者(月給者)は年収450万円以上、非常勤者
(時給者)は均等待遇で時給1800円以上」を確保すべきと主張。昨年10月にスタート
した介護職員処遇改善交付金については、交付対象を介護職員以外にも拡大すると
ともに、交付金が終了する2012年度以降は介護報酬の基本単価に反映させることを
求めている。
また、介護保険制度が改正されるたびに仕組みが複雑になっており、利用者や家族に
限らず、従事者でも理解が困難と指摘。現行の訪問介護サービスで区分されている
「身体介護」と「生活援助」を一元化すべきとしたほか、要介護・要支援の認定区分を
現行の7区分から「軽度」「中度」「重度」の3区分に簡素化することを提案した。
さらに、介護保険の財源については、サービス利用者の自己負担割合は1割を維持しな
ければならないとした上で、介護報酬を引き上げる場合は公費負担を現行の5 割から
6割に引き上げ、財政基盤の強化を図るべきとした。
介護福祉士国家試験については、同一の事業所で複数の受験者がいる場合に代替職員の
手配が難しい現状があるとして、試験回数や受験地の拡大を求めた。
提言書ではこのほか、▽事務作業の簡素化▽要介護認定の精度の向上▽人員配置基準の
見直し▽介護従事者の確保・定着に向けた労働条件・労働環境の改善―などを要望して
いる。
◎UIゼンセン同盟 日本介護クラフトユニオン(NCCU)
URLリンク(www.nccu.gr.jp)
◎ソース
URLリンク(www.cabrain.net)