10/04/05 09:10:05
来春に迫った九州新幹線の全線開業について、発着点となる福岡、鹿児島両県に比べ、
中間地点となる熊本で、企業活動へ「マイナス」と予測する企業の割合が高いことが
九州経済調査協会がまとめたアンケート結果で分かった。
同協会は「顧客が他都市へ流れることや、同業者間の競争激化を不安視しているのでは
ないか」と分析している。
調査は、沿線3県(福岡には佐賀県鳥栖市を含む)の1千事業所を対象に2月に実施。
210事業所から回答があった。
全線開業で予想される影響は全体で「プラス」が27.1%。
「ややプラス」(37.6%)と合わせて6割を超えた。
次いで「影響なし」28.1%、「ややマイナス」5.7%。
「マイナス」は1.4%だった。
県別にみると、福岡、鹿児島両県は「プラス」がともに30%を超えた一方、
熊本は8.2%に過ぎなかった。
「ややプラス」を含めても福岡75.2%、鹿児島59.6%に比べ、
熊本は47%と5割を切った。
「マイナス」「ややマイナス」と回答した企業は福岡1.8%、鹿児島7.7%に対し、
熊本は18.4%と2割近くに上った。
影響内容を具体的に尋ねた設問(複数回答)でも、福岡の企業では
営業活動の範囲が広がる
▽出張コストが削減できる
▽取引先や関連企業の進出が進む
-と前向きな回答が多かった。
一方で熊本、鹿児島では、前向きな回答に加えて、「商圏を他都市に奪われる」
「同業者の進出により競争が激化する」など、懸念を示す企業も多かった。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)