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牛丼270円で利益は出るのか
苦戦続く吉野屋の1杯あたりの儲けとは
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吉野屋が1週間の期間限定で牛丼を値下げするキャンペーンを7日から開催中だ。牛丼並盛が通常価格より110円安い270円で販売されている。
しかし先月末に吉野屋がこのキャンペーンを発表すると、その後、すき家と松屋もすぐさま牛丼並盛を250円に引き下げるキャンペーンを発表、牛丼業界で値下げ競争が激化している。
長い間、業界を引っ張ってきた吉野屋だが、最近は苦戦続きだ。これまで前年比4%減前後で推移していた既存店売上高は2009年12月以降に22.2%減(12月)、
13.1%減(1月)、17.2%減(2月)と二桁の下落が続いている。ライバルの「すき家」(ゼンショー)が同月1.6%増、2.2%減、4.3%増、松屋が3.3%減、4.4%減、3.8%減で推移しており、両社と比べると吉野屋の落ち込みが特に目立つ。
売上の大幅な減少に我慢できず、これまで敬遠してきた値下げについに踏み切った吉野屋だが、そもそも牛丼1杯270円で利益は出るのだろうか。
吉野屋の昨年の決算書に記載された売上や支出から概算すると、従来の提供価格である牛丼並盛1杯380円にかかる原材料コストは156円、
これに従業員の給料などの経費が200円弱かかっており、利益は1杯あたり30円しか残らない。単純に考えると牛丼を270円に値引きすれば赤字になってしまう。
そのためサイドメニューや定食などで稼ぐしかないが、吉野屋のメニューは牛丼中心で、すき家や松屋と比べるとレパートリーが少ないのが現状だ。
また利益率を上げるもう1つの方法が効率的な集客だ。客数が増加すればそれだけ、牛丼1杯あたりのコストも下がっていく。
今回のキャンペーンによる値下げは他店から客を取り戻すための集客が狙いだが、ライバル勢の対抗キャンペーンによって、集客効果も限定的に終わる可能性もあり、吉野屋にはきびしい状況が続いている。
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