10/03/31 13:29:35
環境省は29日、全国3か所の風力発電の風車を調べた結果、健康に影響をもたらす
低周波音を出していることが確認されたと発表した。
風車を巡っては、近隣住民が低周波音が原因とみられる頭痛などを訴える例が
相次いでおり、こうした主張が裏付けられた形だ。
低周波音は、人間の耳で聞こえる20~2万ヘルツのうち、おおむね100ヘルツ
以下の音。
他の周波数よりも音が突出していると、不快感を引き起こすという。
調査は、愛知県豊橋市、田原市、愛媛県伊方町の風車と、その周辺で被害を訴える
計4世帯を対象に昨年11月~今年1月に実施。
25~31・5ヘルツの低周波音がいずれの風車でも突出していたほか、豊橋市では
50~63ヘルツ、伊方町では2ヘルツの低周波音も強かった。
伊方町の2世帯(風車から210メートルと240メートル)では31・5ヘルツの
低周波音が突出。
田原市(同350メートル)では、低周波音ではない160~200ヘルツが突出し、
豊橋市(同680メートル)では突出した周波数は見られなかった
。低周波音問題に詳しい成蹊大非常勤講師の岡田健さん(66)は
「データが得られない、わずかな低周波音でも不調を訴える人はいる。
低周波音が人体に影響する仕組みは未解明で、さらに研究が必要」と話す。
環境省は新年度、すべての発電用風車(約1500基)を対象に調査を続ける。
ソースは
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)