【コラム】狙われる国土、森、水、なぜ日本は手をこまぬいているのか--平野秀樹(東京財団研究員) [03/30]at BIZPLUS
【コラム】狙われる国土、森、水、なぜ日本は手をこまぬいているのか--平野秀樹(東京財団研究員) [03/30] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
10/03/30 15:42:18
■到来するフォレスト・ラッシュ(森林争奪)時代

レアメタル(希少鉱物)やレアアース(希土類)の市場が熱い。農地も世界各地で
争奪戦の様相だ。西欧や産油国、中国などが、積極的に農地を求め、支配下に置いている。
ゴールド・ラッシュ、オイル・ラッシュにつづいて、ランド・ラッシュ(土地争奪)だ。

森林にも触手が動いている。米国の有力投資家たちは現地法人を通じ、ブラジル・アマ
ゾン流域の森林を買収する。その森は生物多様性の観点から最も多様な種を擁して、
しかも世界の肺ともいわれるエリアだが、それらを遺伝子組み替えの大豆畑にするという。

日本国内でも、さまざまなセクターが山林買収に乗り出している。過去10年間の土地
取引件数(5ヘクタール以上)は、ここ数年で急増した。年間800件(2000~2002年)
だったものが、1100~1200件(2006~2008年)に増えた。40~50%の増加だ。

その総土地取引面積も大幅に増加している(下図)。住友林業はここ2年で、所有森林を
17%増の5万ヘクタールまで増やす計画」だし、木材流通業者も森買いをはじめた。
林業に縁のなかった異業種からの参入もある。とりわけ新興の不動産業者が山林相場を
活気づけている。フォレスト・ラッシュ(森林争奪)だ。

●グラフ/山間部に相当する地域の土地取引面積の推移
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)

産業としての「林業」が儲からず底冷えしているのと、好対照である。

その狙いが木材でないなら、水、CO2、あるいは生態系サービスの市場化だろうか、
それとも国土という土地資源なのか? 顔がなかなか見えないセクターもある。

投げ売りしたいと急ぐ森林所有者と、狙いはわからないが買収をもくろむ複数のバイヤー。
それらを山林ブローカーたちがつないでいく。森へ向かうのは“森ガール"だけではない
のだ。

■顔の見えない購入者はやがて…

森林買収が増えていく中、外資の噂が絶えない。

「ある日突然、新たな森林購入者が現れ、付近一帯の山々を占有したことを宣言して
土地を囲い込み、民間警備会社に厳重な警備をさせて地域住民を排除する。そして、
隣地に無断で一方的に境界を主張し、伐採や投棄を行ったり、地下水を大々的に揚水
したりしはじめる。

やがて、水位が変化したり、汚染が拡がっていったりしたとき、その森林が下流地域に
対して果たす基本インフラとしての側面から、また 国家安全保障(national security)
の観点から問題になっていく。本社が海外にある場合は、海を越えての境界紛争や環境
論争がはじまっていく。そんな近未来もあながち絵空事ではないはず…」

これらを小説だという人もいる。口裂け女や人面魚と同じ「都市伝説」にすぎないという。

あるいは、日本の土地制度の特異性を知悉したセクターによる「見えにくい足場づくり」
だとする外資脅威論者もいる。

水源林買収の噂がどの範疇に入るのか不明だが、問題は予測されうる未来に対し、十分な
備え―最低限の制度が諸外国並みに揃っていない点だ。加えてインフルエンザの
パンデミック騒ぎに比べ、テーマへの制度的な対応が鈍い点も気になる。

※続く

◎ソース URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch