10/03/25 03:13:50 E3aIuxUy
>>821
これは
比較優位論
の話だ。単純に言えば、水平分業。きちんと為替レートを整えてやれば、
日韓が住み分けることも可能になるという考え方。
どういうことかというと、同じ人件費になった場合、より高度な技術で
最先端のものをどんどん投入する(ただし必ずしも効率は良くない)
というのが得意な企業と、ただひたすら真似て転売するのが得意な
企業では、結果的に競合せず、自分の得意分野に特化することによって
生き延びることができるというもの。本当の意味での「選択と集中」。
本来の意味では比較優位論の話だ。
分かりにくかったらこう考えればいい。君がある企業の社長だとしよう。
コピー取りもPCで予定表を作成するのも会社で一番早くて正確に出来たとしよう。
もちろん、君の秘書よりも早い。
さて、君は秘書やその他のコピー取りをする社員をクビにし、一人一人の
スケジュール表作成も自分でやるだろうか?
答えはもちろんNOだ。逆にもしやるのであれば、比較優位から考えて、
おそらく君は社長には向いていない。なぜならば、社長業は疎かになるので
代わりに誰かがやることになる。つまり、君は社長ではなく、初めから
秘書かコピー係として雇われるべきだったことになる。逆に社長業も
バリバリこなせるなら秘書は絶対必要だ。もし、君がいなければ、秘書と
同等の人材を10人以上雇わなくてはならなくなる。
つまり、君の企業で役割を決めたとき最適化を図るには、君が最も得意と
する社長業に専念し、君が社内で一番であってもコピーは誰かに頼んだ方が
早くなる。つまり、君は「社長業」で比較優位、「コピー取り」で比較劣位、
秘書は「コピー取り」で比較優位、「社長業」で比較劣位にあるという。
社長でコピーばかり取っていたら、間違いなく無能経営者w
これを貿易論にしたものが比較優位論。